水産高の生徒さんとのじゃこ天作り(5)子ども観光大使検定

食事の後は、いよいよ「子ども観光大使検定」です。

今回は問題作りから出題、そして答え合わせまですべて生徒さんがやってくださることになっていました。

「では、第1問。宇和島じゃこ天に使われる原料の魚は何でしょう? ハイ、書いてください。」

「おっ、さっきの基礎学習であったことだぞ。」

きっちり学習と対応した内容の問題です。

すぐに、子どもたちの鉛筆が動き始めます。

「書き終わったら、鉛筆を置いてください。」

問題の出し方、指示の仕方がとっても上手なのに驚きました。

「では、第2問。かまぼこに使われる主な原料は何でしょう?」

教師の私から見ても、作業指示のテンポはなかなかのものでした。

「第3問。じゃこ天を作るとき一番初めに行う作業は何でしょう。」

「ヒントは、これが魚でこっちが頭ね。」

生徒さんが、頭に見立てた握りこぶしを切り落とす動きを見せました。

「すごいヒントだ!!」

私は思わず声をあげました。

生徒さんは、新しい問題が出題されるたびに、子どもたちの間を行ったり来たりしています。

分かりにくい問題についてフォローしてくれているのです。

うわじま子ども観光大使の子たちは3年生から6年生まで様々です。

一人ひとり様子が違います。

そうしたことにも配慮して、相談に乗ってもらいながらの検定が進んでいきました。

 

さて、ここで第9問までの答え合わせ。

こちらも生徒さんの進行でテンポよく進みます。

答えを生徒さんが発表したり、ときにはうわじま子ども観光大使の子たちに尋ねたりしながらの答え合わせは楽しく進みました。

 

そしてなんといっても最終問題の取り組ませ方が圧巻でした。

「班のみんなで考える問題です。じゃこ天を使った料理を考えてください。まず、例を一つ挙げます。じゃこカレーという料理を考えました。材料は、簡単に言うといつもおうちで食べるカレー。そしてじゃこ天。作り方は、カレーの上にじゃこ天をのせる。そんな感じです!!」

うわじま子ども観光大使の子どもたちはそれぞれの班についてくださっている生徒さんと相談しながらメニューを考えていきます。

「じゃこ天って書いとかんと、ただのサンドイッチになっちゃうよ。」

「ワハハ……!」

「じゃこ天に何のせる?」

「大根おろし? 大根おろし、いいね!」

「うん。」

楽しそうな会話があちこちから聞こえていました。

相談が終了したら、それぞれの班が前に出て発表。

じゃこずし、じゃこ天サンドなど、どれも花丸の答えでした!!