マダイの養殖丸ごと体験

今日のうわじま圏域子ども観光大使の子どもたちの体験は、「マダイの養殖丸ごと体験」。
 
この「丸ごと」というのがポイントでした。
遊子の海をグングン進み、高島の沖にある山内さんのいけすに到着です。
マダイが一万数千匹いるといういけすに餌を投入するためです。
1袋20㎏のドライペレット(餌)をいけすの真ん中に持っていき、橋の上からやるのです。
一度に落としすぎるとタイが食べきれずに、海の底に沈んでしまい、海を汚してしまうことになります。
程よいスピードで餌が出るように調整しながら、餌をいけすに落としていきました。
一人一人丁寧にサポートしていただきながら、8人みんなが餌やりを体験しました。
 
そのあとは、マダイの水揚げです。
いけすに網を投入し、本番と同じようにマダイを追い込んでいきます。
子どもたちがマダイをすくいやすいように徐々にエリアを狭めていきました。
「うわあ、マダイ!! すごい!!」
時折上がる水しぶきから、子どもたちから歓声が上がります。
 
「網ですくいたい子?」
「ハイ!!!!」
歌吉さんの問いかけに、8人全員の手が空に突き刺さるように上がります。
厳正なるじゃんけんの結果、4人が選ばれました。
マダイを頭の方からうまくすくいます。
「入ったぞ!」
子どもたちも全力ですくいあげようとしますが、何せ重たい。
3㎏ほどもあろうかといいう大きなタイをみずあげしました。
 
船に上げられたタイは、すぐにしめます。
えらのところを一突き、そして包丁を入れる平吉さん。
尻尾を持ち逆さにすると、マダイの口からドボドボと血がしたたり落ちました。
「こうしとかんと、生臭くなるんよ。」
次はタイを受け取ったじょうじさんが、水の入ったバケツにタイを付け、洗います。
 
そして、そのタイの鼻の孔からワイヤーのようなものを入れ、ぐりぐりと……。
「何しているんですか?」
「これか? これはなあ……。」
脊髄の中の神経を取ってしまうような作業なのだそうです。
これをやるかどうかで、鮮度がまるで違ってくるとのこと。
さすが、味へのこだわりは半端ないですね!
 
雨が降り始め、丘に戻ってきた子どもたちが待っていたのは、調理です。
自分たちが水揚げしてきたタイを、3枚におろすところまでは歌吉さんが手際よくしてくださいます。
それを受けて、柳葉包丁を使って、刺身におろします。
さて、出来栄え(味)はいかに!?
 
もちろん、最高でした!!
 

 

タイのお刺身を筆頭に、タイそうめん、炊き込みの鯛めし、から揚げ、皮せんべいとタイ尽くしのお昼でした。